2014年 09月 22日
美容師さん以外のかたが、美容室をあらたに開業経営されるときの事業計画の立て方
美容師さんを雇って、美容室をあらたに経営したいとお考えの異業種参入型のかたからのご相談がちらほらきます。
大抵は、「美容師さんが独立するとき」の予想損益をもとに、そんなにもうかるならと考えて、まねて事業計画をたてられています。
ここで問題なのは、経営者自身が美容師さんでハサミを握りながら経営するか、経営だけして美容技術を誰かにまかせるかということのあいだには、おおきな溝があるのを考慮にいれておられないことです。
なので、資金がたりない、利益が出ない計画をたてられてしまっています。
おもなチェックポイントはつぎのとおりです。
1、美容師さんが独立される場合は、お客様をすでにもって独立される場合がおおく、運転資金が少なくみつもられていることがあります。広告宣伝費の正しい計上に加え、雇用した美容技術者に対して、6カ月間赤字でも給与や家賃を出してゆけるだけの運転資金を見積もって下さい。
2、第三者に運営させたうえで利益をあげてゆく経営をするには、大抵は広告宣伝をおこない、新規顧客を多くいれて立ち上げる必要があります。その場合、新規集客ができる店構えにする必要もあるため、店舗工事費を安普請であげることは得策ではありません。
3、第三者に運営させたうえで利益をあげてゆく経営をするには、美容スタッフが6人程度以上いる規模の美容室が理想です。なので、スタッフが少ない場合、自分の取り分の利益がすくなくなることも想定してください。
4、スタッフを雇用して店を運営すると、技術レベルの継承等、スタッフが入れ替わった場合にも顧客を流出させない仕組み作りがひつようです。店舗コンセプトの浸透や技術継承を図るための教育費の計上もわすれずに。
以上です。
事業計画書作成のご参考になれば幸いです。
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